先日、新卒2年目の女性から「転職理由って何て書くのが正解ですか?」という相談を受けました。
本音は、残業があまりにも多くて体がついていかなくなったこと、男性社員が多い職場でセクハラみたいな発言が多く耐えられなくなったことの2点です。けれど、転職についてウェブで色々調べてみると「転職理由は人間関係と伝えてはいけない」だとか「転職理由でネガティブな事を伝えると採用されない」だとか書かれていて何を書いたらいいのか、分からなくなったようなのです。
転職をする全ての人がポジティブな理由で辞めている訳ではありません。
待遇や人間関係、仕事に対しての不満から辞めている人はむしろ多いと思います。
何となくネガティブな転職理由を伝えると採用されないという気持ちはあり、悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、転職理由のまとめ方をお伝えします。
転職のきっかけになった出来事や、その時の思い、何があったらそのまま続けられたと思うのか、など整理をしていってください。整理していけば、あなたが辞めた理由だと思っていたものと違うものが出てくるかもしれません。
例えば、「上司と合わなくて辞めた」と思っていたとします。何が合わなかったのかを考えていくと“部下の仕事を見ていない所“”目標を達成しても課題だけを指摘するところ“という項目が上がってきて、何があったら続けられたかを考えると「達成したことや仕事ぶりを認めて正しく評価してもらうこと」という結果が出てきたりします。
結果は、転職理由は上司と合わないことではなくて、どれだけ頑張っても評価されることないことと評価が待遇に反映されない会社の体質だったということに気づくはずです。
まずはあなたの本音が本当に本音なのかを精査してほしいてもらいたいと思います。
面接は、履歴書や職務経歴書では分からないあなたの人柄や考え方を面接官に伝える場です。カウンセリングの場ではないですし、愚痴を言う場でもありません。何を話すことで、面接官に自分の考え方や人柄が伝わるのか選んでいきましょう。また、誤解されないように伝えることも必要です。短い面接の時間で、誤解を生まずに伝えられる内容なのかも考えていきましょう。
転職活動で嘘をつくのはいけないと、筆者は考えます。転職活動でなりたい自分を繕っても後々ボロが出るから辛くなるのは自分です。本音を伝えるべきですが、あなたの人となりを伝えるという目的が達成できる伝え方を考える必要があると思います。