年末に入り、今年一年を振り返る機会も多くあると思います。
仕事において振り返ってみると、毎日忙しく過ごした方も多いことでしょう。
「忙しくてゆっくり休みがとれなかった」そんなことを言う人もいます。
毎年、世界最大級の総合旅行サイト”エクスペディア”では、有給休暇の国際比較調査を実施しています。世界28ヶ国18歳以上の有職者男女を対象とした2016年の結果が発表されていたのでご紹介しましょう。
ブラジル、スペイン、フランスなど多数の国が有給消化率100%という結果がでているなか、日本人の有給消化率はなんと50%。2014年と2015年に最下位だった韓国を下回り、3年ぶりに最下位へ返り咲きです。
「有給消化できてないってことは、さぞ日本人は不満に思っているだろう…」
そう思われた方も多いでしょうが、面白い結果が出ています。
「休みが不足している」と感じる人は、日本人の約3割。有給消化率100%・付与されている休日は30日のスペインですら約6割の人が「不足している」と感じているのに対し、日本人は「休みが少ない!」なんて思っていないのです。
ただし、「休みなんていらない」と思っているわけではないようです。
上記のような結果がでた背景には、職場の人手不足や休みをとることへの罪悪感、そして上司とのコミュニケーション不足があげられています。会社によっては、上司に対して「この日、有給ください」と伝えたあとはパソコン上の処理だけ…なんてところもあります。
企業ごとに有給消化に対する考え方・規定は様々だと思いますが、まずは上司や同僚に「有給とります!」と気軽に言える環境づくりを職場全体で考えてみるのもいいかもしれませんね。