【小松山和良 大きめの独り言】最近の若い奴は…

リクエスト企画第2弾『最近の学生の働く価値観』でございます!!
今回は、様々なデータをお見せしながら小松山なりの見解も交えてお伝えしたいと思っております。

俺ら東京さ行ぐだ



吉幾三さんの代表曲「俺ら東京さ行ぐだ」。これは1984年に発表されました。
吉さんがまだ少年だった頃の気持ちを歌ったものです。
なので実際は1970年くらいの吉さんの地元のイメージでしょう。


テレビもねぇ、ラジオもねぇ!
バスは1日1度来る!

そんな歌詞の後に
「俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ 東京へ出るだ」と続きます。

今から50年近く昔の田舎に住む若者が言ってるわけです。
時が経ちテレビがない家庭もバスが通らない街もほとんどないに等しいでしょう。
ただ50年経ったとしても若者が田舎を離れる理由はそんなに大きく変わっていない気がするのです。

(民放2局しかねぇ!ラジオも少ねぇ!
地下鉄もねぇ!未だにバスは1時間に1本もねぇ!
全国チェーンはほとんどねぇ!通販で商品ぐーるぐる)

なんてのが冗談に聞こえない現実。
俺らこんな村いやだぁ〜♪と今年も多くの若者が春には県外へと巣立って行きます。

地元(実家)大好きっ♡



私が高校生の頃、こんなことをよく耳にしました。

「1度は親元を離れて自分で生活することを経験した方がいい!!できれば県外に出て揉まれてこい!!」

こんな感じの外に行きなさいアドバイス。

今では「なんで宮崎に戻ってきてくれないのだろう…。」と悩む方々の相談に乗りながら、頭の中で「俺らこんな村いやだぁ〜」がリフレイン。

このデータは来年の春に卒業する大学生を対象に行ったもの。

(出典:株式会社マイナビ「2017年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」より)

地元の大学に進学した学生の75%、地元外の大学に進学した学生の37%。これが地元就職希望者の割合です。一見、地元就職率良さそうに感じるかもしれませんが、残念なことに宮崎の大学に進学する宮崎の高校生は23%しかいません。ほとんど地元外の大学に進学してしまいます。

地元大学に行った学生はそもそも

「1度は親元を離れて自分で生活することを経験した方がいい!できれば県外に出て揉まれてこい!!」

と言われたところで

「いや、私は地元に残る!」

と決断した地元にいたい組ですから、小中高大と地元にいて、今更県外に就職ってこともないわけです。
そして、地元に残りたいと思っている理由はこちら。

(出典:株式会社マイナビ「2017年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」より)

ご覧ください。企業の魅力は関係ありません。これだと地元に就職する一番の魅力は「実家力」ですね。かく言う私も28歳までひたすら実家に住んでましたから「実家力」の魅力は十分わかっております。


一度行ったら戻らない



「いやぁ、若いうちは都会に憧れるものさ!」
このデータは地元に就職しなかった学生が今後戻る気があるかどうかのデータです。
(出典:株式会社マイナビ「2017年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」より)

戻る気があるの11%!!
なんと!!
カァーーー!!
歳を重ねたところで戻ってくるかどうか!!

極め付けは地元に戻る気のない学生にどうやったら戻りたいか。
(出典:株式会社マイナビ「2017年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」より)

これでおわかりいただけたと思います。
今、地元就職は地元の魅力、実家の魅力に頼りきっている状態です。しかし、これを打破するには企業の力が必須なのもわかりますよね。

結局、金なのか…



就職活動でも就職でも切って切れないのは「お金」の話。
現に地元就活の最大のネックは「お金」ですしね。
こちらは「地元企業への就職活動で最も障害に感じていること」という調査です。

(出典:株式会社マイナビ「2017年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」より)

先ほどのグラフでもあった通り、働きたいと思える企業があるかどうかに次いで、給料の良さは出てきます。でも、給料を上げるのは簡単なことではないですよね。じゃあ、働きたいと思ってもらえるような企業の魅力を発信すれば戻ってきてもらえるのか。
(出典:独立行政法人労働政策・研究機構 2016年5月11日「第85回労働政策フォーラム資料」) 

Uターンへの支援希望1位は企業情報の提供ですから一番の近道な気はします。しかし、これは25%の希望であり、半分以上は支援いらないって言ってます。Uターン自体、22歳、つまり新卒のタイミングで戻るのが1番のピークですから、結論は見えてきましたね。
(出典:独立行政法人労働政策・研究機構 2016年5月11日「第85回労働政策フォーラム資料」)

まだ諦めん!!

私なりのざっとした解決策。

■進学したくなる地元の大学
地元に少しでも残さないと1度でも県外行ったら7割以上が戻ってこない!!

■就活の負担軽減
就活の段階で戻りやすくしてあげましょう!!学生みんな貧乏!!そして時間ない!!

■給与の見直し
よく考えて、可能な金額で「投資」して!!

■お金以外の魅力を整理して!!
「魅力」がないと来てくれないの!!

まずはこんなざっとしたしたオチです。
まだまだ書きたいので続きは次回。

今回のコラム、なんかネガティブに見えたかもしれません。
しかし、私は社員も引くほどのポジティブ男。
この状況をひっくり返して見せたい。

負けてられんですよ!!宮崎!!
人がいい!でもお人よしすぎる!!

もっと自己アピールしていい。
私くらい♡
では素敵なクリスマスを!!

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