もうすぐ新入社員が皆さんの会社に入社してくる時期ですね。採用担当者の皆さんはもちろん、社員の方も「どんな風に新入社員を育てていこうか」と考えていらっしゃることと思います。
「せっかく育てた新入社員がすぐに辞めてしまった」
そんなご経験がある方も多いのではないでしょうか。
新入社員が辞めてしまう理由とは
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会は、日本全国の「新卒3年以内に仕事を辞めた男女」、「新卒4年目以降でも在籍している男女」の合計412人を対象にアンケートを実施。その調査結果から、新入社員が仕事を辞めてしまった理由が浮き彫りとなりました。(詳しい調査結果はこちらから)
まずは、こちらの表をご覧ください。
まずは3年以内に仕事を辞めた人に対し、「どうすれば退職を回避できたと思いますか?」と質問したところ、上位2つに上司との関係性がランクインしました。新卒入社して3年以内に退職した人の半数以上が、上司との良好なコミュニケーションが不足していたのです。
では、4年目以降でも仕事を続けている人が退職を回避できた理由は、何でしょうか。こちらの表を見ていただければ分かる通り、4年目以降も仕事を続けられている人は、同僚との関係性を重視していることが分かります。
つまり、長く一つの職場で働き続けることができるかどうかには待遇面や労働条件よりも、周囲の人との関係が大いに影響しています。新卒の社員が3年以上、一つの会社で働き続けるには、上司との良好な関係性が不可欠なのです。
新入社員が大事にしていることは、ズバリ人間関係!
三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる調査では、「会社に望むこと」として一位に上がっているのが「人間関係が良い」こと。そして、新入社員が「仕事・職場生活に対する不安」として一位に上がっているのが「上司・先輩・同僚との人間関係」です。
「頭ごなしに怒る上司がいる」
それならば、その上司に効果的な指導の仕方を教える必要があるかもしれません。
「社員の雰囲気があまり良くない」
それならば、その原因となっていことは何なのか、それを解決するために必要なことを考えなければなりません。
会社ごとの”色”というのがあります。静かに黙々と仕事をする職場は良くない!なんてことでは決してありません。就業時間に社員同士がずっとお喋りしてて仲が良い、というのが良い職場環境だとも思いません。
社員が働きやすい環境を作ること。それが今企業に求められています。
今、新入社員を迎えるにあたって、研修や指導方法などをしっかりと準備してらっしゃる企業も多いでしょう。その時間、労力を無駄にしないためにも、まずは社内の人間関係を見直してみませんか?