【小松山和良 大きめの独り言】シングルベルの鐘が鳴る

クリスマスは今年もやってきました。

周囲の独身仲間が次々と家庭を持ち、

友人も彼女も家族もいない

そんなサイレンナイを過ごしている

人生30回目の冬。


私はあることに憤っております。


それは


乾杯ビール問題


そして


酎ハイ軽視問題。


12月に入り、ただでさえ多かった飲み会は

3度の食事のように日々繰り広げられます。

大きな体、人並みの肝臓を持つ私は

限りある命をパルミジャーノ・レッジャーノのように

ゴリゴリ、ゴリゴリと削り取っております。


その飲み会で出てくるのがこの2つの問題。


糖質制限が流行っているからか乾杯でハイボールを選ぶ方も随分と増えました。
飲酒運転やアルハラなどの問題もメディアで取り上げられるようになってからはソフトドリンクでの乾杯に対しても寛容ですよね。


それなのに。


『小松山くん、今日は飲める日?』

『はい!今日はとことんいっちゃいますよ~!』

『いいね~!ドリンクは?もう頼んだ?』

『えぇ、レモン酎ハイを!』

『・・・。ビール飲めんと?』

『いえいえ、ビールも好きですけど!』

『あんた、飲むって言っちょるわりに逃げっちょるね!ほれ!』

グラス(トクトクトクトク)

『・・・。い、いただきます。』

そんなとき、決まって脳内では浜崎あゆみの「evolution」のサビがループします。


(こんな時代に生まれついたよ

だけど何とか進んでって

だから何とかここに立って

僕達は今日を送ってる

wow year wow year wow wow year)

このwow yearのところなんて

東京ドームいっぱいの私が全員で大合唱ですよ。

何万人もの私が。


酎ハイもビールも

度数は同じじゃ!!


好きな酒も飲めないこんな世の中じゃ。

なぜ、乾杯の時にやたらとビールを推す層がいるのか。

なぜ酎ハイをジュースの類のように小馬鹿にする層がいるのか。

憤りをぐっと押さえて

私の見解を述べたいと思います。

 

僕の女(祖母)とクリスマス過ごしました

この2点には、心理学用語でいう『シンクロニー』が関わっていると私は推測します。


一致することをシンプルにシンクロなんて言うこともあるのでなんとなく言葉の意味が分かる方もいらっしゃると思いますが、

『シンクロニー』とは【行動の一致】を意味します。


人は同じ時間、同じ食事や体験を共有することで似たような動作を無意識にするようになります。

夫婦やカップル、兄弟などが似たような動作をすることを見かけたり気付いたことありませんか?


人は何かを分かち合い、共感覚を得ることで仲間意識が芽生えます。

会社であればビジョンや理念、スポーツチームであれば勝利などの目的もそうです。


しかし、一般の人間関係全てに共感覚を得ることは難しい。


そこで、食事です。

ともに食事をすることで、その時間、食事、会話を共有するわけです。

そのときに別々のものを食べているよりも、

同じもを食べたり飲だりしているほうが効果は高いです。


同じ釜の飯を食う。

「シンクロニー」への布石です。

こうして、共感覚を得るとどこかで「シンクロニー」が発生します。

「シンクロニー」が発生するとある種の快感に近い感覚がおこります。

親が自分の子どもを可愛いと感じるのも、どこか自分と似ているところがあるから。

似ているということが嬉しい、同じということが嬉しいのです。


ビールの話に戻ります。

飲み会というイベントで時間と体験を共有しています。

そして、そのイベント内で唯一全員で行う行為。

それが、乾杯です。

乾杯だけでも相当な共体験ですが、

さらに飲み物が同じなら効果UP。


だから、多数派であるビールは強要されやすいのです。


そこで得た共感覚は、「シンクロニー」を発生させます。

連れション、一気飲み、2杯目、3杯目、昔話や苦労話、
自分の哲学などなど

もっと言えば「酔う」という最大の「シンクロニー」。


お酒が飲めない人が

「飲めないけど飲み会は好きですよ!」なんて言いますが、

誘われること少ないと思いません?


それは、「酔う」という最大の「シンクロニー」をシェアできないから。


そして、共通体験、共通飲み物だけではなく、共通の敵も「シンクロニー」を生みだします。

そうです、酎ハイです。


ここまでが私の推論です。


こうやって書いてみて思ったことがあります。


私と仲良くなりたい、一緒に楽しみたいから

ビール乾杯を強要し

酎ハイを馬鹿にしたのか


つまり、好意ゆえ・・・。


誰ともシンクロしないクリスマスの夜に

飲みかけの缶酎ハイを掲げ

「乾杯」を。


孤独にしたのは結局、自分自身じゃないか。

あと、僕のサンタクロースはキタサンブラックでした。感動した。

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