【小松山和良 大きめの独り言】権利ばっかり主張してんじゃねぇよ

仕事探しの相談を受けることがあります。

当たり前に「どんな仕事がしたいの?」って聞くと
ほとんど人が「したくない仕事」の話からしてきます。

「接客とかは嫌だし、ノルマとかあるのも嫌。」
「残業とかはしたくないし、できれば服装も自由がいい。」
「給料は〇〇万以上かな、通勤は15分くらい遠いとこは無理。」
「ほら、〇〇業界ってブラック多いじゃん?だからそれは嫌。」

しまいには

「楽で、稼げて、休み多くて、自由で、福利厚生がしっかりしてるとこ!」

dsc_0194 確かに言わんとすることはわかる。
問題があるとすれば「権利と責任のバランス」が取れているかどうか。

経営者、医者、スポーツ選手
「権利と責任のバランス」が分かりやすい例です。
権利を主張するためには、責任が伴います。
年俸◯億のスポーツ選手は確かに羨望の的かも知れませんが、たくさんのお金をもらうという権利を得る代わりに、怪我をせず求められている結果を出すという責任を背負っているのです。結果が全てのため年収が半減どころかゼロになることもあります。常に怪我や衰え、引退のリスクと向き合っています。終身雇用は皆無です。どれだけのスポーツ選手が満足いく収入を得ることができているでしょうか。

医者もそうです。祖父が医者でした。
医者になった友人も何人かいます。
給与は確かにいいかもしれませんが、学生時代にかなりの努力をしていたことを知っています。医者になった後も、夜勤はもちろん当番医の時は休みであっても一滴も酒を飲まず、ほとんどの場合、友人たちの誘いを断っていることを知っています。命を預かるという責任の大きな仕事です。そのプレッシャーも大きいようです。

最後に経営者です。
ほとんどありませんがたまにこんなことを言われます。
「お前さ、社長なんだから奢れよ。」
私たち経営者も常にリスクと戦っています。ほとんどの企業ができては潰れていく現実。自分だけならまだしも、社員の生活を背負っているという責任。人に金をばら撒くくらいなら一円でも多く社員に還元してあげたい。努力だけではどうにもできない現実に眠れない夜は続きます。
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この3つの例には共通点があります。

それは「権利と責任」が伴っていることです。
もっと正確に言えば「責任に権利が付随」しています。
しかし、残念なことに「権利=責任」ではありません。

話が飛躍したかもしれません。少し戻します。

あなたはどんな責任を負うことができますか。
あなたが負うことができる責任、もしくは負うことができそうな責任を企業は見ています。そして、投資します。採用は投資です。絶対というものは存在しないからです。企業もあなたに責任を持ってもらう以上にリスクを背負います。その点でイーブンになるようになっています。

「楽で、稼げて、休み多くて、自由で、福利厚生がしっかりしてるとこ!」

もしこの言葉の後に「責任は取りたくないけど!」が続くのであればその実現は難しいでしょうね。
責任を持たない人に投資するほど、企業に余裕はありません。

「いやいやそんな仕事があるなら責任くらい取るよ!」

責任を取る意志があってもその責任を委ねてくれるかは別の話。
あなたが盲腸だったとして、担当医から
「盲腸の手術は見たこともしたこともないけれど、大丈夫です。やれます。何かあったら僕が責任を取ります」
と言われたら、手術を任せませんよね?同じです。意思があっても、会社が責任を委ねたい、委ねても良いと判断できるだけの努力や実績といった材料を見せられているのかが肝なのです。

この話は、採用する側も同じです。

採用する側にも同様に「権利と責任」は発生します。
「優秀な人材は大手にばかり流れていく」
そう嘆く前に自分たちの会社が人材に対して、どれだけ優秀な人材が欲しがる権利を用意でき、どれだけのリスクを背負うことができるか見直してみるといいかもしれません。

私自身、小さな会社の経営者。
今、共に働いてくれている社員はうちには勿体ないほど優秀で、多くの責任を背負ってくれています。だからこそ、できるかぎり満足いく権利を与えていきたいと思っています。

冬になり、2018年卒の新卒採用の支援が大詰めを迎える中、ふと電通社員の事件を思い出しました。電通といえば新卒市場でも人気の高い企業です。それこそ給与も含め一流の権利を得る可能性がものすごく高いと言えるでしょう。

しかし、今回の悲しい事件。

企業批判でなく、これは「権利と責任のバランスの崩れ」が問題だったのではないかとそう思って今回の話になったわけです。
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NO PAIN NO GAIN

しかし、痛みに必ず前進は約束されない。

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