11月17日に経済産業省で「雇用関係によらない働き方」に関する研究会が行われました。
この研究会の背景・趣旨は以下のように記されています。
本年4月に取りまとめた産業構造審議会「新産業構造ビジョン」において、「第4次産業革命によって、就業構造や『企業と個人の関係』が劇的に変化していく」との分析がなされました。
人口減少の進行や技術革新の進展により、社会産業構造・就業構造が大きく変化する中、フリーランスなどの「雇用関係によらない新しい働き方」が注目されています。
こうした働き方の選択肢が増えることにより、働き手の時間やスキルの最大限の活用を可能とし、また、企業においても多様な人材の確保に繋がることが期待されています。<後略>
インターネットの発達により、様々な分野での在宅ワークが可能になりクラウドソーシングも定着してきました。以前は「フリーランス」と聞くと敷居の高いイメージがありましたが、だんだんと身近なものになってきましたね。今回の研究会でも、クラウドソーシングのプラットフォームを運営する会社が数社参加しています。
この研究会では、柔軟な働き方に対応できる社会システムを構築することと、個人が自由に選択できる環境を整備することを目的としているそうです。
政府としては、「1億総活躍社会」の一つの手段として、フリーランスという選択肢ができることで、育児や介護で雇用されることが難しい人材の活躍を促進することにつながると考えてのことだと思われます。
自分の人生を自分でコントロールしたい、働く時間やバランスを自分で決めていきたいという欲求を持つ人は近年増えてきているのではないでしょうか。そういった欲求をみたすことのできるフリーランスという働き方は、これからも増えていくのではないかと考えています。
フリーランスは憧れるけれど、自分のスキルではまだまだ…と思っている人、いませんか?
では、自分には何のスキルがあります!と言えるものはありますか?なければ、これから磨く努力が必要ですね。
中小企業庁「2016年度小規模企業⽩書」では、フリーランスは仕事の受注に向けた取り組みとして、営業活動よりも自身の技能・技術の向上に力を入れているという結果が出ています。企業に属して与えられた仕事だけをしている人と、スキルアップに力を注いでいるフリーランスの人とでは、どんどんスキルに差が出てきてしまいます。
たくさんの優秀なフリーランスが出てきてからでは、気が付いたらスキル不足で会社に不必要な人材になってしまっていた…そんなことがあるかもしれません。「私は一生会社員として働くから大丈夫」ではなく、周りの変化にも対応できるよう自身のスキルアップに時間を使いましょう。
気になる「雇用関係によらない働き方」に関する研究会の資料もこちらから是非ご確認ください。