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【今週のオススメ本】就職活動の前に読んでほしい一冊

今年も残り1ヵ月。冬のインターンシップに参加するし、来年は就職活動本番だし、勉強したり面接対策したりしなくちゃ!と意気込んでいるみなさん。もしくは、あぁ働かないといけないステージがついに来てしまったぞ…と戦々恐々としているみなさん。
「働く」ことについて少し違う角度から考えてみませんか?

今週のオススメはこちら。
『新装版ほぼ日の就職論。「はたらきたい」』

(ほぼ日刊イトイ新聞:編)

2010年に発行されてはいますが、元は2007年に「ほぼ日刊イトイ新聞」において連載されていたものをまとめた本です。キャリアの専門家から、サラリーマン経験のある漫画家、矢沢永吉など、幅広いジャンルの人が働くことについて語っていたり、100人による働くことについての言葉、そしてみうらじゅんのQ&Aも書かれています。
表紙には、

5年、10年で変わらないような仕事の本が作りたかった

と書かれていますが、その通り10年近くたった今でも古くさくなく、久しぶりに筆者も読んでみましたが、働き始めて10年の間に、自分が何を大切にして仕事をしてきたのか振り返り、これから何を大切にしていきたいのか考えるきっかけになりました。この本は、就職活動はこうやって攻略する!というようなノウハウ本ではなくて、働くことを一緒に考えることができる本なので、就職活動中の方だけでなく既に社会人として働いている人にとっても読む価値のある本だと思います。
就職活動中の前に是非読んでほしいと思う理由。
それは

なぜ働くのか、働くことで何を得たいのか。

これを考えてほしいと思ったからです。
就職活動を始めると、就職先を決めることがゴールになってしまいがちです。
以前のコラムでも、自分の判断基準を作ることが大事という話が出てきましたが、自分の判断基準よりも内定をくれるところ、友達や親に自慢できる(認めてくれる)ところが企業を選ぶ基準になっていってしまうこともあると思います。

就職先を決めることは、たくさんの道が目の前にある中でどの道を進んでいくのか選び、選んだ道を進むスタートラインに立つことです。その後、自分でその道を進んでいかなくてはなりません。
親がどれだけ「良い企業に入ったね」と褒めてくれても、嫌な仕事を代わってくれる訳ではありません。
自分にとって働く意味が見いだせなければ、大変な時に乗り越えようとする底力が沸いてこないと私は思います。

仕事を決める前に、インターンシップに参加したり、先輩の話を聞いたりしながら「働く意味」や「働くことで得たいもの」を考えてほしいと思っています。
その働く意味を考える上で、この本は読みやすく押しつけがましくないのでオススメです。

是非手にとってみてくださいね。

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