企業で新卒採用を担当している人ならば、一度は聞いたことがあるであろう「オヤカク」。
いざ内定を出したら、「親に反対されたので…」と断られることがあるため、企業から親に内定承諾の確認することから「オヤカク」というそうです。会社説明会を保護者も参加OKにするところや、内定者の保護者を集めて説明会を行う企業も出てきています。
筆者が就職活動を行っていた時は、親に就職先を反対された場合
「ごめん、ちょっと電波悪いわ」
と聞こえないふりして、ほぼ無視していました。
核家族化と少子化がすすんでいて、時代とともに親子関係が変わっていっています。親の言うことに耳を貸さないのではなく、受け止める人も増えています。それに加えて過労死をした若者のニュースなどが連日流れたこともあり、就職することに対する不安な気持ちから、就職したことのある親の意見を参考にする人が増えることが予想されます。4月の入社まで気は抜けません!そこで今回は親の反対による内定辞退を防ぐ方法を2点お伝えしたいと思います。
【その1】会社説明のパンフレットとホームページを見直してみましょう
「その会社はどんな会社なの?」と就活生が親に聞かれた時、手元にあるのは説明会でもらったパンフレット、もしくはホームページです。保護者さんの不安を払しょくできる内容が載っていますか?特に、BtoB企業の皆さんは会社のことが伝わる内容になっていますか??
「ブラック企業じゃないの?」
「よくわからない所にいくのはやめなさい」
大事に育ててきたお子さんですから、そう言いたくなる気持ちもわかります。
ただ、自社のことをしっかり知った上で判断してもらいたいですよね?
自社にあった人材に響くコンテンツを掲載することが大事ですが、これを親が見た時に会社のことが伝わるか、という目線も大切です。余力があれば、親向けのパンフレット作ってみても良いかもしれませんね。就活中のお子さんがいらっしゃる社員さんにインタビューしてみると、どういった情報が必要なのかわかりますね。
【その2】内定者自身に保護者とのコミュニケーションを取るよう促す
「うちの親は別に反対しないっすよー」なんて言っている人が「すみません、反対されました…」と言ってくることはよくあります。事前に色々と情報を聞いていたら反対しなかったことも、急に言われたら反対してしまうことがあります。選考の段階から保護者の方とコミュニケーションを取るよう促してください。
また、内定者は、親に反対されているというとマイナスになるだろう…と考え、なかなか担当者に本音は言えないのが現状です。「親はなんて言ってるのー?」と聞くときは、“あなたの味方ですよ”という雰囲気を出して、反対されている理由が分かれば一緒に賛成してもらうための方法を考えてあげてください。そうやって関係性を作っておくと、会社に対する志望度も高めることができます。
すぐに出来るフォロー2点をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
是非試してみてくださいね。